祭のあと・・・

今日は朝から集合してコンテナに積み込みも完了し、あとは日本で艇を受け取るだけとなりました。
作業が終了したところに、今回の大会で優勝したChris Dance & Peter Hackettチームが日本のコンテナに現れました。

With チャンピオン

是非、次回日本のワールドにも来たいし、特にヘルムのChrisはプレワールドにも是非来たい!とのこと。
そしてプレワールドではクルーも募集したいという話でしたので、ワールドチャンピオンとレースに出られるチャンスが日本人の誰かに!!

海外ワールドに来てレガッタが終わると毎回思うのですが、もっと練習してもっと速くなりたい!とやはり今回も思いました。
それぞれのチームがそれぞれに悔しい思いをしたり、打ちのめされたりしながらも、何かを見つけ、そして2年後に向けて意欲が高まったと思います。

今回のワールドには行かれなかったけれど海外遠征・海外レースに参加したいという方、ワールドで物足りなかった方、今年の9月末~10月頭にかけてTownsville, Queenslandで全豪選手権が開催されるとのことです。オーストラリアの中でも日本に近い場所ですし、ローカルなレースを体験出来るのではないかと思います。(チャーター艇の有無などの情報はありませんが・・・)

今回のワールド開催地は元々テーザーの活動があった場所ではなく、今回のレガッタに向けてテーザー活動が始まったヨットクラブとのこと、またオーストラリアの中でも離れているエリアでの大会でした。次回の蒲郡ワールドも現在はフリートが無いエリアですが、今回大会123艇が集まったことは次大会を盛り上げる励みになりました。

最後に、日本チーム集合写真(数名いませんが悪しからず)でこのレポート最終回としたいと思います。

image-10-01-15-06-27

image-10-01-15-06-27-1

Day 5 – Race 8 & 9

大会最終日、今までは午後からのレースでしたが、10時からのレースです。
風の予報は昨日と同じく8~12m/sですが、午前からとなるとどのような変化があるのでしょうか。

今日は2745の上松慮生さんにレポートをお願いしました。

まほろ・上松6

“G’day”の挨拶から始まる日々もついに終わりを迎える最終日、風の予報は昨日とほぼ同じで、朝から強めに吹いている南寄りの風が昼にかけて少し落ち、その後だんだん強くなるというものです。ただ、風の強さは昨日より少し落ちるとのこと。

我々は最終日にしていつも使っているジブタックのソフトシャックルが見つからず、仕方なく予備のシートで艤装をしますが長さが中々決まらず、出艇が遅れてしまいました。山村・吉田艇が毎日1番出艇していたように、我々も米国の某艇の次に出艇して彼らの華麗な出艇動作を観察することを日課としていたのに、最終日にきてそれが途絶え、幸先が悪い感じです。

さて、第8レース。我々はいつもの場所(スターボードアウターの端で1線の後ろ)からいつもの時間(スタート後15秒くらい)にスタートラインを切ることを目指しますが、今日は普段見ない顔がたくさんで大盛況です。が、我々のプランはあくまで1線の後ろなので落ち着いてゆっくり出ます。皆さんお先にどうぞ。

風は予報通りですが、いかんせん強弱とフレが激しくて走りづらいことこの上ないです。後ろから見てると上位陣でも激烈なフレでオーバーヒール沈、アンヒール沈と上りのレグはさながらサルガッソー。
下りのレグでも強烈なフレに翻弄されながらなんとか無事にフィニッシュできましたが順位は70番くらいか、いや、もう少し上か、120艇もいるとフィニッシュ順位もよくわかりません。

そして、第9レース。予報通り風が落ちてきたと思いきや相変わらずの激烈なブローです。我々はやはりいつもの場所からいつもの時間にスタートラインを切ることを目指します。
が、スタート2分前に事件が起こります。おりからの強烈な強弱とフレにやられて痛恨の沈。昨日はホオジロザメが遊びにきたことによってレースが中止になっているような海面、スタートに間に合う・間に合わないを抜きにしても、いち早く起こさないと新聞沙汰だけはごめんです。焦りすぎたのか1回目は沈起こしを失敗してしまいます。運営艇が様子を見にきますが、我々は「ノープロブレム、シャークもいません、怖くありません!」と満面の笑みで応答します。2回目でしっかりと沈を起こし、皆のスタートを観戦しながらラインに向かいます。うーん相変わらずだいぶへこんでいますなー。

相変わらずのフレと強弱に振り回されながら、しかし、一番後ろから見ているとその激しさがよりいっそうよくわかります。我々は1艇1艇抜いていく、ということはなく、フレでがっつり抜いたかと思えば、逆のフレでばっちり抜き返されるということを繰り返しながら上マークは100位前後か。

その後、リーチングでチャイニーズジャイブを見せつけて逆走をしたり、上りでTボーンをくらいそうになったりしながらも無事に岸に近いフィニッシュラインを切ります。順位は80番くらいか、いや、もう少し上か。120艇もいるとフィニッシュ順位もよくわかりません。

本日のレースはこれにて終了。そして、これをもって本レガッタも終了です。
最後のレースはドタバタしましたが楽しくレガッタを終えられたので大満足のオーストラリア遠征でした。

Day 4 – Race 7

今朝は木々のざわめきで目覚める程、朝からいい風が吹いていました。
予報は8~12m/sということで、2レースは確実に実施されるだろうとレース海面に向かいましたが・・・。

今日のレポートは海外ワールドはプーケット以来という2396の宮下さんにお願いしました。

山本・宮下2

朝から窓を揺らすような風が吹いています。日本チームは昨日のレイデイでリフレッシュしたので、みんな強風でもやる気満々です。
さて、ワールドも残り4レース、今日は2レース予定されています。今日の風はこれまでと違い南東から、10~12m/s、かなり頻繁にシフトします。我々山本・宮下チームは強風に対応できるはずの体重があるのですが、急造チームでコンビネーションが悪く、このワールド苦戦しています。好調の山村・吉田組、池田・森組が20位前後を走り、残りの日本チームは中盤を走るような展開、かなりの強風で沈艇もあるのですが、そこはワールド、中盤以降を走る選手でもみんな早い!!
第7レースは山村・吉田チームが19位でフィニッシュ。残念ながら池田・森組はフィニッシュ直前でディスマストしてしまいました。
第7レースが終わり第8レースを待っていると、AP/H旗が上がりハーバーバック。そこに15m/s近いガストが入ってきてこれがAP/Hの理由かな?と思いながら必死に帰ると、なんと5.5mのサメが出現したこともあり、レースが中止になったことがわかりました。半月前に近くで人がサメに襲われ、毎日ヘリコプターを出してサメを警戒しているとか。選手(運営?)の中ではサメの背びれを見た人がいるとも聞きました。沈をしなくて良かった!!

明日、レース最終日、残り3レース頑張ります!!

Lay day

今日はレースはお休みで、皆それぞれに休日を過ごしました。昨日までは家族がいたチームも、ご家族の方々はそれぞれの日本の生活に戻り、ほぼレースメンバーだけが残っています。

我々2745チームは昼からBusselton観光の目玉スポットであるBusselton Jettyを歩いてきました。
南半球一番の長さの桟橋で、約1.8km。歩くと片道30分で往復1時間は良いお散歩でした。
テーザーセーラーも何人かお見かけしました。

image

Jettyの先でレースエリアを眺めていたところ、急に風が上がったのを感じ時計を見ると13時ちょうど。そう、明日のレース予告信号の時間です。レース時間設定に感心しつつ、明日は今日と似た予報なので明日のセッティングを心に決めて帰途につきました。

さて、今回のオーストラリア遠征は私(関口真秀)が諸々取りまとめ役を引き受けています。
せっかくのレイデーということで、日本チーム全員に声を掛け、我々が借りている家でバーベキューパーティーを開催しました。

image

image

image

Aussie beefとお握りで、英気を養いました。いざ、後半戦へ!

Day 3 – Race 4, 5 & 6

今日はレイデイ前日の折り返し地点です。昨日1レースしかできなかったので、運営は3レース消化を目指してやる気十分です。天気予報もよい風が入る予報です。

今日も2736山村・吉田組が一番出艇し、2880池田・森組と走りの調整をしました。

池田&山村

さて、本日のレースレポートは以下。
2880森くんにお願いしました。

大会も3日目に入り、やっとワールドらしい風が吹いてきました。と言っても僕、ワールド初めてですが。
前日の第3レースでUFDを叩いてしまった2880艇は気持ちを新たにレースに臨みました。
12時第一予告の本日は、出艇直後から風が抜けたり入ったりでなかなか安定しません。下目から出た2880は下アウターの混雑に巻き込まれ、あえなく第一線を離脱。途中挽回したものの、フィニッシュの際不利なエンドを目指してしまい、最終レグ一度はバウを切った野嶋・高橋艇、ダグラス艇に先のフィニッシュを許す結果となりました。
第2レースからは強風シリーズに突入。スタート約1分前に風が左へ振れ、2880が待つ上側は一気に不利サイドへと変貌。その後ロングを走りつつ右振れを待つものの、風はさらに左へ振れてしまいどうしようもない位置となってしまいました。

池田・森4
第3レースは中盤から追い上げていく中で徐々に先行する艇が減り視界が開けてくのはなかなか気持ちの良いものでした。
やはり強風は気持ちがいいですね。特にリーチングでプレーニングしてる時なんかは爽快感半端ないです。でも3レースはもういいです。疲れました。

それでは皆様お疲れ様でした。明日はレイデイということで、明後日以降のレースに向け英気を養いましょう!

池田・森1

Day 2 – Race 3

今日はレース後のデイリープレゼンテーションの際に、次回日本ワールドのプレゼンを行いました。
その準備・段取りと、実際にプレゼンを見て日本に行きたい!と思ってもらえるか、気を揉んだ1日でしたが、蓋を開けてみれば宮下久美さんプレゼンターで素晴らしいプレゼンテーションとなり、Movieが終わると拍手喝采、何人ものセーラーに「日本に行くよ。」と声をかけられました。

image-05-01-15-11-50

蒲郡ワールドプレゼン

さて、本日のレースレポートは以下。
2669秋吉寿美子さんにお願いしました。

レース2日目、今日は暑い!40℃以上は有りそう、風は無さそう、着ていくものを一枚減らしいざレースに。本日も2736(山村・吉田組)が1番出艇でした!
出艇をして直ぐは風弱く(1~2m/s)第3レースは少し風待ちの後に開始されました。上マークは280度、風は3~4m/sのスタートでしたが、1度目はゼネリコでした。次は、U旗が上がりました。U旗が上がると、スタートラインの中央は凹むので、私達はそこを狙ってスタートしました。
123艇のレースでは上マークが果てしなく遠いため、いつもの感覚で走っていると、コース上にある下マークを上マークと勘違いしてしまいそうになります。(現に私達はプラクティスレース時に上マークと勘違いをしました)
そして1上マークが一番の危険地帯です。スターボードのレイライン上に長い3列の隊列が出来るのです!また、ポートでのアプローチする艇の内、数艇が必ずアプローチに失敗しているので、マーク付近は本当に大変な状態です。(前を走っていれば見ることの無い景色でしょう)
ただ、その後はレグを走ってマークを回航する度に艇がバラけていくので、割合とマーク回航がやり安くなります。

第4レースは風が弱くなり、明日以降に延期となりました。

池田・秋吉 出艇

123艇同時のレースは今までに経験をしたことがない楽しい事や恐ろしい事があります。
まだまだレースが続きますので、もっと色々なことを経験出来ればと思います。

Day 1 – Race 1 & 2

レース本番が始まりました。

風は振れのある北西の軽風〜順風、第1レースはマークチェンジもありました。
日本チームは初日からペナルティ履行や、抗議を受けてのアービトレーション(艇対艇のケースの場合、通常の審問の前に実施される仲裁調停)等、苦しい戦いを強いられているチームもあれば、快走を見せるチームもあり、しかしいずれにせよ、ビッグフリートの中で健闘しています。

本日のレポートは2709の高橋憲太さんにお願いしました。

image-05-01-15-10-44

本日は第1レース、第,2レースが行われました。
出艇時は290度から300度の風が適度に吹いていて、日本人選手には期待できるコンディションでした。
第1レースは一度ゼネリコの後、U旗が掲揚され、多少の緊張感を持ちながらのスタートとなりました。
我々2709は下目からそこそこに良いスタートを切りましたが、練習不足がたたりレグを追うごとに順位を落とす結果となりました。日本人選手のなかでは池田/森組がシングルに入る快走を見せました。

2レース目も1レース目と同様の風で行われましたが16時を過ぎる頃から左よりの風が入り始め、最後は良い風に恵まれてのフィニッシュとなりました。

帰着後はワイナリーがスポンサーについたシャンパンタイムで自由に飲んだり、デイリープレゼンテーションで関口/上松組と野嶋/高橋組がそれぞれ30位・40位のピッタリ賞を獲得したりと、海外ワールドの雰囲気を存分に味わっています。

Practice Race

大会2日目はOpening CeremonyとCompetitors Meeting、午後にはPractice Raceが行われました。

Practice Raceは青空のもと、北寄りの軽風〜順風という最高のコンディションでした。

日本チームも活躍でき、幸先の良いムードです。

本日の結果は以下↓

プラクティスレースの結果

 

さて、今日はコスプレで出艇した2014年全日本チャンピオンのクルー吉田向志さんにデイリーレポートをお願いしました。

山村・吉田1

本日のイベントはオープニングセレモニー、競技者ミーティング、プラクティスレースです。

オープニングセレモニーと競技者ミーティングは時折オージージョークが飛び交い、テーザークラスらしい和気あいあいとした雰囲気でした。
周辺海域にサメが出たのでレース海面も厳重警戒中、という話は笑えませんでしたが・・・

午後はプラクティスレースです。
今日は午前中からかなり振れ回る風でしたが、午後遅くにはここ2〜3日吹いていた250度の風が入ると予想し、300度のコース設定でしたが下からスタートして左海面を使うプランを立てました。
約115艇が並ぶスタートは壮観・・・しかし、本部船が遠くて見えない!

一度のゼネラルリコールの後、U旗が掲揚されての再スタートとなりました。

やはり本部船は見えないけれど勇気を持ってスタートしたのが良かったのでしょう。1上を9位で回航しました。

その後4位まで順位を上げましたが、フィニッシュは6位。ちょっとしたミスで直ぐ抜かれてしまいます。ワールドは甘くありません。
明日の本戦からはもっと気合い入れて走るぞ!

2736 吉田 向志

艇体計測、苦労しました。。。

今日は計測デーでした。日本艇は、全艇が計測完了です。

私はコンテナのダイエット効果と厳しめの計測に苦しみ、3回も測りなおしました。。。

うちだけでなく、多くの艇が68.00kgを超えず(20~30g足りなくてもアウト判定でした)

再計測続出でした。艇体に水滴が残っている艇は測ってもらえず、出直し計測を命じられた艇も続出していました。

 

2593(亀山・井上組)の艇体計測結果(68.00kg以上でクリア)は、

1回目:67.56kg ・・・稲毛全日本では、69kgだったのに。。。

*2396(山本・宮下組)も約1.5kg少ない計測結果だったそうです。

2回目:67.97kg・・・山本さんからウェートをお借りして再計測。ほんの少し足りません。

3回目:68.03kg・・・数十g分のウェートを足して再々計測。ギリギリでクリア!

 

今回の計測方法は、吊り下げ式の電子測りでした。

*艇の上部で拡大しているのが、測りの表示部です。

艇体計測2

この方法は、吊り下げ式のばね測りや艇置き式の電子測りよりも少なめに軽量されるようです。

クリス・パーキンソンが「俺の艇は和歌山・トーベイ・ゴージのワールドとその間の全ての全豪選手権をパスしたのに、今回だけ80g足りないと言われた」とぼやいていました。

日本選手だけでなく、すべての選手が苦しめられた今回ワールドの艇体計測でした。

 

G.B.Y.C

元旦の昨日、日本チーム艇をコンテナから出して、G.B.Y.Cに乗り込みました!

GBYC(縮小)

今回のコンテナヤードはヨット置場のすぐ近くにあり、とても使い勝手が良さそうです。

コンテナが近い

G.B.Y.Cの目の前に、砂浜と海面が拡がります。空と海が、きれいです。

山村・吉田組と野島・高橋組は、早速出艇しました。

沖合で30艇程度のコース練習をやっていたそうです。

山村君曰く「手ごわいチームばかりでした。でも、最後は2番に入りましたよ」

空と海がきれい
私はコンテナ荷卸しが終わったらホッとして、宿に帰ってビールを飲んでました。

今日はこれから、計測です。